■長崎と新潟が痛み分け!2強との勝点差を詰められず
2強が引分けた。
10月16、17日開催のJ2リーグ第34節で、首位のジュビロ磐田と2位の京都サンガF.C.が引分けた。両チームが揃って勝利を逃すのにのは、東京五輪開催前の23節以来である。
追いかけるチームにとっては勝点差を詰める好機で、今節は3位のV・ファーレン長崎と4位のアルビレックス新潟の直接対決があった。
長崎のホームで行なわれた一戦は、アウェイの新潟が13分に先制する。鈴木孝司が2試合連続となる右足シュートを決めた。
34分には長崎が退場者を出す。CB新里亮が鈴木にボールを奪われ、反則で止めたことによりレッドカードを受けた。
10人になった長崎だが、68分に同点に追いつく。退場者を出したあとで投入されたCB二見宏志が、右CKからヘディングシュートを突き刺したのだ。二見は今シーズン初ゴールだ。
長崎は後半のアディショナルタイムにもビッグチャンスをつかんだが、相手GK阿部航斗の好守などでネットを揺らすことができない。1対1のまま終了のホイッスルを聞いた松田浩監督は、「シーズン序盤であれば勝点1を取ったと言えるでしょうが、終盤となったいまでは勝点2を失ったことだと思う」と話した。
長崎は勝点62で4位に後退し、同73で首位の磐田と11差、同71で2位の京都とは9差のままである。上位2チームとの勝点差を詰められず、厳しい立場に追い込まれた。勝点61で5位の新潟も、同様に追い詰められた。まさに痛み分けである。