■3連勝の甲府が3位浮上!2位京都との勝点差は「8」
長崎と新潟とは対照的に、上位との勝点差を詰めたのはヴァンフォーレ甲府だ。
金沢のホームへ乗り込んだ伊藤彰監督のチームは、37分にスコアを動かす。長谷川元希のシュートがDFに当たったこぼれ球を、中村亮太朗がプッシュする。62分には須貝英大が追加点をあげた。金沢の反撃を1点に抑えた甲府は、3連勝で勝点を63として3位に浮上した。首位の磐田とは勝点10の開きがあるものの、2位の京都には勝点8差に詰めた。トップ3入りは、実に第4節以来である。
チーム得点王の泉澤仁が27節から戦線離脱しているが、翌28節以降は6勝1敗と勝点を重ねている。京都を破った28節では、シーズン初先発の宮崎純真が1得点1アシストの活躍を見せ、上位との直接対決を制した。宮崎は32節のモンテディオ山形戦、33節のFC琉球戦でも得点を決めている。
この日は3試合ぶりに先発した長谷川が先制点に絡み、プロ1年目の須貝がJリーグ初ゴールをマークした。ケガなどでシーズン序盤は数字を残せなかった選手が、勝利に直結するプレーを見せているのは好材料だ。
シーズン終盤を迎えて勝ち切れるチームとなってきたが、伊藤監督は「残り8試合、ひとつも落とせない」と表情を引き締める。次節はホームの長崎戦だ。4位とのサバイバルマッチを制し、磐田と京都にプレッシャーをかけ続けたい。