■「オーストラリアに勝つ要素がどこに?」
―前線の選手で目を引いた選手はいますか?
大住「全体には9月の試合よりは良かった」
後藤「9月のような状態でやったら、3-0か4-0でやられていたでしょう。前半で言えば大迫勇也や鎌田大地は良かった。急に組み入れられた浅野拓磨は、ちょっとかわいそうだったけどね」
大住「浅野はよく守備をやっていたよ。酒井宏樹はすごく助かっていたんじゃない? 長友佑都もコンディションはだいぶ良くなってきている。9月よりは随分と試合らしい試合になったけど、攻撃のコンビネーションはどこに行っちゃったの?という感じ。動いている選手が少ないんだよね。
ここに走ったらこの人と決めつけて、他の選手が相手を引きつけたりと、空走りする場面が少ないように感じる。『足元にパスが来たらやってやるよ』という待ち方が多くて、突っ立っているから相手の勢い良いプレスで体を入れられてやられちゃう、という場面がたくさんあったよね」
後藤「あのコンディションだと、空走りはある程度控えておこうという考えもあったんじゃないかな。要はメリハリなんだよね。ここはもう少し休む時間、ここは行く時間、というのをはっきりしないといけない。90分間やれといっても無理なんだから」
大住「ロングパスをうまく混ぜて、裏に蹴ったら1人が走って、あとの選手はあまり走らないとかね。それで相手選手同士の間を広げて、そこに入り込んで自分たちの一番良いものを出すことができたらよかったけど。森保一監督は、オーストラリアに絶対勝ちますと言っていたけど、どこに勝つ要素があるんだろうと思うよね。オーストラリアは3連勝で日本に乗り込んでくるんだからね」