【サッカー日本代表ワールドカップ最終予選】「メリハリがない日本代表のサッカー」「サウジアラビアは育成の成果が出てきた」【サウジアラビア戦の激論】(4)の画像
サウジアラビアは確かに力をつけていた 提供/JFA

 サッカー日本代表は10月7日深夜にアウェイでサウジアラビア代表と対戦し、0-1で敗れた。ホームでのオマーン相手の黒星発進に続き、3試合で早くも2敗目を喫した。
 日本代表の現状、そして未来は――。取材歴50年を超える大住良之、後藤健生、2人のサッカージャーナリストの激論は、普段以上に熱がこもった。

大住「現地に行っていないから分からないけど、暑かったんだろうね。気温が30度を超して湿度70%なんて、サウナだよね」

後藤「ジッダはリヤドとは違うからね。リヤドは空気がカラカラなのに、海辺に行くと湿度が高くて、まとわりつくような暑さ」

大住「西に紅海があるから。アジアカップの取材でジッダに行った日、夕方に突然、東風に変わったんだよね。要するに砂漠の方から風が吹いてくると、湿度がガクンと落ちる。逆にエジプトから風が来ると、紅海を渡るうちにどんどん水分を吸い込むから、とんでもない蒸し暑さになる。そういう感じだったから、前半のようなプレーができたのはすごいな、と思ったけど」

後藤「サウジのホームで10月上旬に試合があって、日本のホームでの対戦は2月1日。寒いだろうから、サウジの選手はかわいそう。これは日程を逆にすべきでしょう。10月に日本でやって、2月にサウジでやれば、2試合とも快適なコンディションでハイレベルの試合ができるのに。どうしてそういうことを考えないのかな」

―日程が決まると動かせないのでしょうか。

後藤「ヨーロッパはグループ分けをした後で、国同士で話し合うわけ。そういうことをAFC(アジアサッカー連盟)も認めれば、もっと良い条件でハイレベルな戦いをたくさんすることで、アジアのレベルが上がるんだから。そういうことは絶対に考えるべき」

大住「そうだね、後藤さんに賛成」

後藤「そういうことを日本サッカー協会も、AFCに対して言うべきだよ。韓国なんかと連携して」

大住「そうでなければ、カタールで冷房付きでやるとかね(笑)。リヤドは内陸で寒いから、選手にはあまり寒さは堪えないんじゃない」

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