【Jカップ分析】功を奏したセレッソ大阪「ゾーンを捨てた」守備の切り替え【浦和レッズ対セレッソ大阪】前半と後半は「別の顔」(1)の画像
試合後、頭を抱える小泉佳穂ら 浦和レッズVSセレッソ大阪(20211006)撮影/原壮史
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YBCルヴァンカップ 準決勝1stレグ 浦和レッズvsセレッソ大阪 2021年10月6日 19:03キックオフ

 前半と後半で、浦和は別のチームになってしまったかのようだった。

 前半、12分にキャスパー・ユンカーのゴールで幸先よく先制すると、ゆっくりとボールを回して無理せずに次の展開をうかがうことをやり続けた浦和だったが、後半は満足にパスを回すことすらできなくなってしまった。飲水タイムでの修正が際立つリカルド・ロドリゲス監督でも修正しきれないほど、この日の浦和は急に動かなくなってしまった。

「決して求めていた理想のスコアではなく満足できないですが、試合の流れ的にドローで済んだのは良かったです」(ロドリゲス監督)

 結果をそう受け入れるしかないほどの後半になってしまった。攻撃ができないだけでなく、守備でもクロスバーに救われること実に3回。あまりにも簡単に決定機を作られ続けた。 

  質疑応答で、自分たちでペースを落としてしまったのでは?と聞かれたロドリゲス監督は「確かに落ちたかなと思います」としつつこう続けた。「明確な理由は、今は思い浮かばないですが……」

セレッソの小菊昭雄監督 浦和レッズVSセレッソ大阪(20211006)撮影/原壮史

 ヴィッセル神戸戦後のコメントでも似たようなことがあった。それまで好調が続いていた中での突然の大敗について指揮官は「少し説明がつかないところがあります」とし「選手たちはフレッシュな状態でしたが、試合になると重そうな感じも見受けられました」と整理のつかない部分について明かしていた。

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