■9月25日/J1第30節 横浜FC 2-2 横浜F・マリノス(ニッパツスタジアム)
優勝争いと残留争いという対照的な環境に置かれた横浜ダービーだったが、順位を感じさせない白熱したダービーらしいゲームとなった。どちらも狙うは勝ち点3。試合終了後には、両チームの選手がピッチに座り込むほど熱い内容だった。
先制したのは横浜FCだ。38分、裏に抜け出したジャーメイン良の折り返しをサウロ・ミネイロが合わせて豪快にネットを揺らす。最下位に沈むホームチームが貴重な先制ゴールを奪い、そのまま前半を折り返す。
しかし、マリノスも負けるわけにはいかない。62分、レオ・セアラが得たPKをマルコス・ジュニオールが決めたのだ。ところが73分、渡辺皓太が2枚目のイエローカードで退場となる。サウロ・ミネイロが前線に攻めあがろうとしたところを、足元からすくってしまったのだ。
1人少なくなったマリノスだったが、優勝争いをするチームとして負けるわけにはいかない。77分に前田大然がペナルティエリア内に飛び込むと、右クロスに合わせて逆転ゴールを奪う。
このままマリノスが勝ち越すかと思われたが、それを阻止したのがサウロ・ミネイロ。89分にブラジル人ストライカーが押し込み、2-2のイーブンに。このまま試合は終了した。
優勝を狙ううえでも、残留を狙ううえでも、どちらにとっても痛い引き分けという結果だった。