【昇格へのサバイバル】相模原が4か月ぶりに残留圏に浮上!高木琢也監督「シーズンを終えたときに自分たちがどこにいるのかが大切」【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
高木琢也監督(相模原)   写真:森田直樹/アフロスポーツ
【その(1)へ】

■相模原がJ2残留圏へ浮上!

 いよいよ佳境に入ってきたJ1昇格争いの一方で、J2残留争いも熾烈だ。

 前節まで最下位だったSC相模原が、18位へ浮上したのだ。ゴールデンウイーク期間中の11節からJ3降格圏に沈んでいたので、4か月以上ぶりにJ2残留圏へ抜け出したことになる。

 6月5日の17節から高木琢也監督が就任し、直後は3連敗を喫した。しかし、20節のブラウブリッツ秋田戦で新監督指揮下で初の勝点1をつかむと、上位の琉球や甲府から白星をつかみ、磐田とも引分けるなどして勝点を稼ぎ、ついに18位まで順位をあげてきた。

 今節はレノファ山口FCとのホームゲームで、前半のうちに2得点を奪い、3試合連続となるクリーンシートを達成した。高木監督は「勝点3を取れたことは非常に大きい」と評価しつつも、「シーズンを終えたときに、自分たちがどこ(の順位)にいるのかが大切」と話した。18位といっても19位のツエーゲン金沢とは勝点28で並んでおり、20位の大宮、21位の松本とは勝点1差しかない。最下位の愛媛FCとも勝点2差だから、高木監督が表情を緩めるはずもないのだ。

 次節は大宮との6ポイントマッチだ。高木監督にとっては、昨年まで指揮した古巣との対戦でもある。勝点29で17位のギラヴァンツ北九州と、勝点27で21位の松本の対戦もある。目まぐるしく順位が変わっていく状況は、これからも続きそうだ。

  1. 1
  2. 2