■奏功しない湘南の監督交代と清水のチーム半数入れ替え

 だが、ともに勝ち点26で、17位の徳島と「1試合」の差しかない15位湘南と16位清水には、まだ「警報」のランプが激しく点滅したままだ。

 湘南は2年前に曺貴裁監督を引き継いで粘り強いチームをつくってきた浮嶋敏監督が8月末に退任、代わって山口智コーチが監督に昇格した。浮嶋前監督は曺貴裁元監督が築いたどこよりも走るチームを土台にしっかりとしたビルドアップのできるチームに成長させたが、攻勢をとり、チャンスをつくっても、それを決めきる力が足りなかった。エースとなるはずだったFWウェリントンがコロナ禍の影響により入国・チーム合流が大幅に遅れたのが大きく響いた。

 9月11日、山口監督はその初戦を「降格圏」の大分とアウェーで戦ったが、0-2の敗戦。浮嶋監督時代同様のメンバーが並んだチームは不運な失点に苦しみ、守備のミスから2点目を奪われて0-2の敗戦。数多くのチャンスはつくったものの、決定力不足は覆いがたかった。

 今季の清水は智将ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督を迎えて今季注目チームのひとつだったが、7月以来勝利がなく、現在は17位徳島との勝ち点差がわずか3の16位。非常に危険な状況にある。この夏には、鳥栖から若手の期待MF松岡大起、広島からDF井林章、神戸からFW藤本憲明、ブラジルからMFホナウド、そしてスイスからMFベンジャミン・コロリと、大型補強を断行。チームの半分近くを入れ替える「大手術」に踏み切ったが、これらの選手を加えての初勝利はいつになるか。

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