■「元の酒井に戻っちゃった」
後藤「長友佑都は元気に走っていたね」
大住「酒井宏樹は、“オリンピックの時のプレーはなんだったの?“っていう感じ。もともとの酒井に戻っちゃった」
後藤「スペインとあんな良い試合をやっていた人たちなのに」
大住「あの失点の場面って、7番のハリド・ハリファ・アルハジリがファーのほうに引っ張って、そこに2番のイサム・アブダラ・アルサビが入ってきたんだよね。その時、酒井はボーっとしていて、植田直通は入ってきたのに気づかないで、ボールが来た時にはすでに2メートルくらい離されていた。それで完全にフリーになっていた。たしかに相手のシュートは上手かったんだけど、あれだけ守備のミスがあったんじゃ……」
後藤「それで、あの時だけクロスが完璧だったんだよね。それまでは、肝心のクロスが逆サイドまで飛んで行ったりと、ミスしていたけど」
大住「けど、ああいう守備のミスがあると点は入るよね」
後藤「一度だけならまだしも、あの手のミスを何度もしたからね。そりゃ点も入るよ」