【サッカーW杯最終予選】日本完敗の激論(4)「酒井宏樹、植田直通、守備のミスが何度もあった。そりゃ点も入るよ」「悪いのが出きってくれたらいいんだけど…」の画像
酒井宏樹 写真:原悦生

森保一監督が率いるサッカー日本代表が、2022カタールワールドカップ出場を懸けて臨んだアジア最終予選の初戦は、ホームで0−1という敗戦となった。2大会連続で初戦を落とした日本代表は、6チームホームアンドアウェーの総当たり全10戦を戦い抜き、ワールドカップ出場を手にすることはできるのかーー。取材歴50年を超える大住良之、後藤健生のサッカージャーナリストが縦横無尽に語り尽くす!

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後藤「今回はコンディションが悪くなる原因がたくさんあったじゃない。ヨーロッパの選手がなかなか日本に来られなかったし、国内のコロナの問題もある。それからヨーロッパのリーグは開幕したばかりで、移籍の問題だってある。そして、オリンピックで戦った選手は疲れ切っている。そういった意味でも、今回は悪条件が重なった試合だったのは間違いない」

―雨は関係していますか?

後藤「雨は相手のほうが嫌がるでしょう」

大住「僕はキックオフの1時間くらい前にスタジアムについて、その時にはすでに雨がすごかったし、もうピッチには水が浮いていたんだよね。それでウォーミングアップで出てきた選手たちがまずしたことは、ゴロのパスを撃ち合うことだったんだよ。

 そしたら、たとえば20メートル先にパスを出そうとしても、10メートルくらいのところでボールが止まっちゃうの。そういう状態だったんだけど、試合が始まってからは、ちゃんと改善されていた。それはラッキーだった。

 もしあの状態のままで試合をやっていたら、コンディションの良いオマーンに押されまくっていたかもしれない。伊東純也がドリブルをして走ったらボールが後ろにあった、みたいな事態になるかもしれない、そんなことも思わせる環境だったからね」

後藤「ただ、ピッチのそういった状態が、より慎重にやらないと、という気持ちにさせたのかもしれないね」

大住「かもしれないね。けど慎重にと、動かないで崩せない、は別だからね」

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