■「次はちゃんとしてくれないと」
―オマーンは最後まですごかったですね?
後藤「向こうは試合をしていくうちに、“できるぞ、できるぞ”ってワクワクしていった感じだよ。最初は明らかに怖そうにプレーをしていたのが、明らかに徐々に気持ちが上がっていったからね」
大住「幻のPKのあとから、オマーンは決定的なチャンスを作るようになったからね。前半は攻め込んでも決定的なチャンスはなかった」
後藤「そうそう。前半は日本も点が取れそうになかったけど、オマーンに点を取られそうでもなかった」
大住「15分くらいに、左からシュートを打たれて吉田麻也の頭に直撃してコーナーキックになったやつがあったけど、あれだって決定的だったし。まあ……ちょっと、悪いのが出ちゃったね。これが悪いのが出きってくれていたらいいんだけど」
後藤「次はちゃんとしてくれないと」
大住「もちろん勝ってほしいけど、それよりもみんな勝ちにしがみついてほしいよね。
たとえば、初戦にUAEに負けて次がアウェイでのタイ戦だった、前回のワールドカップ。そのタイ戦は決していい試合じゃなかったし、そして危ない場面もあったんだけど、どうにか勝ち点3をもぎ取ろうという気持ちがあった。
原口が決めた点なんて、まさにそうだよね。あのゴールから十何メートルのダイビングヘッド。浅野拓磨だって、抜けて倒されそうになりながらもゴールを決めていたし。だから、次の試合ではやっぱり、“上手くやる”“きれいにやる”“自分たちのサッカーをやる”、という意識ではなくて、“どうしても勝ち点3をドーハから持って帰るんだ”、という気持ちをもって戦ってほしい」