■「鎌田は名前が出ないくらいよくなかった」
―試合に変化をつける役目は柴崎、鎌田大地で、元気を与えるのは吉田麻也の仕事かな、と思って見ていたのですが。
大住「今まで名前が出てこなかったけど、鎌田大地もよくなかったね」
後藤「名前が出なかったくらい良くなかった」
大住「ミスも多かったし。6月くらいまでの鎌田とは、なんか違う気がしたよね」
後藤「柴崎岳は錆びついちゃってるかな……」
大住「よく走ってはいたけどね」
後藤「うん。けど、田中碧だったらな……」
大住「それは言わない約束でしょ」
後藤「言っちゃダメだった?けど、今からでも田中を呼ぼう。カタールならドイツから近いんだから」
―田中なら、もっと前に入っていく事もやってくれたような気はしますね。
大住「前につけるプレーが上手いからね」
後藤「田中と遠藤航は、ずっとオリンピックで一緒にプレーをしていたからね。コンビネーションができているから2人でもっとできるだろうし」
大住「やっぱりサッカーは、いかに前につけるかなんだよね。前につけて、そこで相手がドタバタする、そういうのがなければ崩せない」
後藤「そこで、前で収めてくれる唯一の選手として大迫勇也が使われているのに、今回の試合では全然できなかったね」
大住「大迫がターゲットにされていることや、相手は日本のやり方をよく知っているんだよ。大迫がポストプレーをやって、そこから展開する。だから、“大迫には絶対に渡すな”、“フリーでやらせるな”っていう指令で相手は動いた。それはもうすごかったよね?」
後藤「すごいけどさ、オマーンの守備にやられてそれでダメでした、ではワールドカップで戦えないよ」
大住「そりゃそうだ。けど、その時に鎌田がうまい動きをしてさ、大迫が受けにきたところを逆を取って鎌田が受ける、そんな動きができていたらもっと変わるんだけどね。そういうのも無かった」