■「今回は負け方が大問題」「シュート数でも負けてる」

―試合の冒頭からハツラツとしていませんでしたね?

後藤「やられちゃった守備にも問題があったけど、今回はなんといっても点が取れなかったことが問題。たしかにサッカーというのは、いくら攻めても点が取れない時はある、それで0-1で負けてしまうことだってある。キーパーが当たりまくってチャンスがたくさんあったのに決められなかったとか、ポストやバーを叩いてしまったとか、そういうのは仕方ない。

 けど、今回はそうじゃない。良い攻めができずに負けてしまったんだから、それは大問題だよ」

大住「記録用紙を見ればわかるんだけど、シュートの数だってオマーンのほうが多いんだよね。日本は9本、オマーンは12本。ボール支配率こそ日本は60.6%って書いてあるんだけど、オマーンがいったんボールを持つと、なかなか取り返せなかったしね。

 日本が一生懸命にプレスをかけているのに、オマーンはそれをかいくぐって展開もしていた。それから個人的なプレーも、“うまくやってやろう”というのが嚙み合っていた。最後の点を取られた時なんか、20番のサラー・サイド・アルヤヒアエイが囲まれていたのに、そこを外して、味方のワン・ツーで抜けだしていたし」

後藤「あの時間帯は、日本の左サイドで何回もやられていたね」

大住「そう。つまり何が言いたいかというと、攻撃ができなかった、そしてシュートを打つ形ができなかった。それじゃあ勝てないし、0-0の引き分けで御の字のような試合になるよねってこと」

後藤「僕も後半30分くらいからは、“今日は無事に引き分けで終わりかな”って見ていたんだけどね。向こうも引き分けで喜ぶだろうけど、まあ仕方ないかって」

大住「そうそう。もしかしたら埼玉スタジアム2002で試合をやっていたら、なんか劇的なゴールがあったかもしれない」

後藤「ははは」

大住「山口蛍が決めるとかさ、久保竜彦が決めてくれるとか」

後藤「ははは。じゃあ、監督はジーコに代えよう」

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