■琉球対山形の上位対決は2対2のドローに!
トップ4は前節と同じである。前節まで首位のジュビロ磐田、2位の京都サンガF.C.、3位のアルビレックス新潟が勝利し、そのままの順位をキープしている。京都は現時点で消化試合数がひとつ少ない。
4位のFC琉球は5位のモンテディオ山形と対戦し、2対2で引分けた。
GK田口潤人が5月30日以来の復帰を果たし、主将でボランチの上里一将も3試合ぶりにスタメンに名を連ねた琉球は、開始9分に武田英寿が移籍後2得点目を決める。アウェイで先行したものの、21分、32分とファインゴールを決められてしまう。11戦負けなしで7連勝中の山形に追い詰められるが、84分に途中出場の上原慎也が同点弾を蹴り込んだ。
プレスのタイミングが必ずしもハマらなかった前半を受けて、琉球の樋口靖洋監督は「後半は勇気を持ってDFラインを上げながら縦パスを狙っていく、取ったボールを相手ゴールへ運ぶ、という作業はできた」と振り返った。さらに続けて、「これからの時期は勝点1ではなく3にしっかりこだわって、次はホームなので必ず勝つという意識を持って戦いたい」と話した。ホームのタピスタでは22節の相模原戦、25節の水戸ホーリーホック戦で黒星を喫しており、それがそのまま勝点獲得のペースダウンにつながっている。
今節のドローで4位はキープしたものの、5位の山形は試合消化がひとつ少ない。次節の秋田戦で琉球に求められるのは、3試合ぶりの勝利だ。
連勝こそ止まったもののチーム最長の不敗記録を達成した山形は、琉球戦の翌23日にマルティノスの加入内定を発表した。2016年からJリーグでプレーするこのキュラソー出身のドリブラーは、7月末にベガルタ仙台との契約が解除されていた。
山形は夏の補強で樺山諒乃介を横浜F・マリノスから迎え、2列目の選択肢を増やしていた。マルティノスの加入が正式に決まれば、強力なオプションをもうひとつ手にできる。12戦無敗のチームに、さらなる追い風が吹きそうだ。