東京五輪で落ちていたフィジカル

 川崎は主軸の三笘薫田中碧が海外移籍を果たしたこともあって、14日に行われた柏戦でスコアレスドローを喫して40試合ぶりに得点を奪うことができなかった。一方の横浜FMも、今季20試合に出場して12得点を記録したFWオナイウ阿道が7月10日の福岡戦を最後にトゥールーズ(フランス2部)に移籍したものの、ここまでその影響を感じさせない得点力を見せている。

 マスカット体制で、トップスコアラーとなっているのはマルコス・ジュニオールと前田で、どちらも3得点。指揮官は前田について、「フィジカル的には東京五輪から戻ってきて、正直、落ちていました」と話すが、試合勘を取り戻すことで、「もっともっと良くなる」と期待を強める。

 当の前田は、「五輪であまり試合に絡めず、その中で悔しさを感じた」と話し、Jリーグでの活躍に強い思いを持っている。その中でハットトリックを達成したのだが、実は、想定外の事態に見舞われていたのである。

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