■3位新潟とドロー。下位に沈む大宮は復調気配か?

 下位チームでは大宮が粘った。

 3位新潟とのアウェイゲームは、90+4分にリードを奪われる苦しい展開となる。谷口海斗にゴールを許したその瞬間、思わず座り込む選手もいた。

 ところが、直後のキックオフで相手ゴール前へボールを運ぶと、前線へ上がっていたCB西村慧祐が右足ボレーでネットを揺らしたのだ。2対2の同点に持ち込んだのである。

 大宮の霜田正浩監督は、新戦力のGK南雄太、FW河田篤秀を先発で起用した。南は2失点を喫したものの、51分にPKを止める活躍を見せた。

 72分にゴールを決めたFW中野誠也は、5月16日以来の出場だった。DF河面旺成やFW奥抜侃志ら、長期離脱を強いられた選手も復帰してきている。霜田監督が目ざす「2点目を取れるチーム」作りは、戦力が整ってきたことで加速していくのか。堅守を特徴とするブラウブリッツ秋田をホームに迎える次節は、チームの現在地をはかる機会となりそうだ。

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