■「森保監督の久保に対する、ここからやってみろ、っていうようなメッセージを感じた」
―森保一監督の采配については?
後藤「三笘薫を出したときは、相馬勇紀を残して、堂安が交代でもよかったと思ったんですけど、その点はどうですか? 前半は相馬がけっこうできていて、堂安は消えていたじゃない。やっぱり序列なのかなって」
大住「そうね……僕は久保がすごく疲れているなって感じがした。判断が遅くなっている、判断を間違う、ブロックされると分かっているようなシュートを打ちにいく。後半のなかばにもう限界かなって感じがして、ここで久保を変えるのかなと思っていた。
だけど、そこで代えなかったのには、森保監督の久保に対する、ここからやってみろ、っていうようなメッセージを感じたね」
後藤「それで実際に久保は最後に生き返ったもんね?」
大住「生き返った」
後藤「僕も、久保は代えたほうがいいやって思っていたけど、でも、残したかいがあったんだよね」
大住「本当に、森保監督の、ここから大きくなるためにやってみろ、っていう久保へのメッセージを感じた」
後藤「3位決定戦のメキシコ戦だけを見ると、間違いなく代えたほうが良いと思うけど、でも久保を育てるという面で言うと、最後までやらせたのはすごい判断だったのかもしれない。
ただ、やっぱり久保と堂安の2人はアンタッチャブルな存在だったのかなとも感じたし。それが良かったか悪かったかは別として、ひとつだけ思った点かな」
大住「僕も前の試合まではそう思っていた。けど、スペイン戦の延長で2人を代えたでしょ? そこで、別にアンタッチャブルな存在ではないと分かったし、そうでないのが分かったうえで今回のメキシコ戦では代えなかった。そこに森保監督の意図を感じるよね。
交代の話なら、三笘と上田が出た時点では、中山雄太と林が交代で、そのへんは全然予想の範囲内だったよね。そのつぎは難しかったけど」