■「やっぱりスペインは強かった」
後藤「プジョルなんかもそうだったよね。やられた、と思ったら明らかな反則をして止めてたじゃない。セルヒオ・ラモスは言うまでもなく。いざとなったらファウルで止めます、っていう」
大住「最後の堂安律が抜けてったプレーもそうだったね」
後藤「前半終了直前のプレーでしょ? アドバンテージでしょ、あれは。繋がったから確実に点をとれたとは思わないけど、あれはちょっと惜しかったね」
大住「すごいつかみだったよね。レッドカードだ!って言いたくなるような」
後藤「DOGSOですかって。ジャッジリプレイで取り上げてほしい」
―スペインのプレーはしたたか、ということでしょうか。
大住「やっぱり、スペインは強かった。あれだけパスをスパスパと。どこのポジションでも3つか4つ選択肢があっていちばんいい選択肢を常に選んでいた。日本は、最終ラインでしかボールをとれなかったのが、この試合が苦しかった理由だよね。もう少し時間帯によってプレスが効くとかあればいいんだけど、ぜんぜん効かないもんね」
後藤「効かないね。まあしょうがない。ほかのチームがやっても、スペイン相手ならみんなそうなっちゃう」
―最初の90分を45分×2で考えると、前半45分は日本に攻撃チャンスがありましたが、後半は……。
後藤「後半の頭よかったじゃない。チャンスが連続してた。右サイドで高い位置を取っていたり」
大住「でも、前半よりも後半のほうがなんかあるんじゃないか、という感じはしてたよね。日本もスペインの攻撃に慣れてさ。いいところにバーンと入れられるとびっくりするんだけど、びっくりしなくなった」
後藤「前半の最初の15分なんてさ、何点取られるかと思った」
大住「昔、一番よかったころのフランス代表とブルガリア代表の試合をパリで観たんだけど、
フランスが最初から最後まで圧倒的にいい攻撃してさ。意表を突くパス出すわコンビネーション出すわ驚いたんだけど、途中からブルガリアが驚かなくなっちゃうんだよね。
要するに、予想を裏切られることを予想するんだよね。だから予想を裏切られても慌てない。結局フランスがPKをもらって1-0で勝ったんだけど、今日の日本のを見てたらいきなりすごいところ突かれたり逆を取られたりしてたけど、それでも“そんなの普通だ”って感じで、“最後はここ抑えればいい”って感じで守ってたよね」