■鬼木監督が「やれることがあるとすれば……」
三笘に代わるドリブラーとして、川崎はブラジル人のマルシーニョを獲得。浦和との第2戦でついにベンチ入りした。ウォーミングアップではコントロールシュートをゴール右隅に何度も決めてみせたが、結局、試合に出ることはなかった。試合出場から長期間遠ざかっており、鬼木監督も慎重にならざるを得ない段階なのだろう。
浦和との第1戦を終えた鬼木監督は、現在の選手層について次のように語っている。
「人が戻ってこないと他の選手に負担がかかる。休ませられることができずに、(選手それぞれが)カツカツになる。今はユースを練習に呼んでいるが、(チームとして)やれることがあるとすれば、リハビリの選手をできるだけ早く戻す作業かなと思います」
4冠の目標は断たれたものの、まだ3冠は残っている。何より、ACLという未踏のタイトルが残っている。三笘と田中の穴を補う新たなチーム作りを進めながら3冠を狙うことは容易ではない。しかし、川崎であればできるはずだ。アジア制覇すらも、最強チーム作りの過程にしてみせる。