【Jカップ分析】浦和が最終節で大逆転!(1)ルヴァン杯劇的勝利「最重要」だった先制点は関根貴大の画像
浦和レッズの関根貴大 撮影:中地拓也

■5月19日/Jリーグカップ第6節・Cグループ 浦和レッズ横浜FC (埼スタ)

 Jリーグカップのグループステージ最終節が行われ、Cグループ3位の浦和レッズと首位の横浜FCが対戦。浦和が2-0で完封勝利をおさめ、大逆転でグループステージ突破を決めた。

 混戦のCグループは、首位の横浜FCが勝ち点7、湘南ベルマーレが同率で2位、3位の浦和は勝ち点6、柏レイソルが4位で勝ち点5と、4チームの勝ち点差がほとんどなく、今節で勝てばどのチームもグループステージ突破の可能性を残していた。浦和にとって、プレーオフステージ進出のためには、引き分けも許されず、勝つしかない一戦となった。

 浦和は4-1-4-1のフォーメーションで臨んだ。GKは西川周作、最終ラインは右からDF宇賀神友弥、DFトーマス・デン、DF槙野智章、DF山中亮輔が入った。アンカーはMF柴戸海。2列目には右からMF関根貴大、MF武田英寿、MF小泉佳穂、MF汰木康也が入り、興梠慎三がワントップを務めた。武田はリーグ戦第9節の徳島戦で負傷して以来の復帰となり、怪我で調整が続いていたトーマス・デンは今シーズン初の先発となった。

 序盤から浦和はテンポよく攻撃を仕掛けていく。2列目の選手が前線へ顔を出したり、パスを供給したりと、連動した動きを見せる。すると、開始早々の前半3分、絶妙なコンビネーションから浦和に先制点が生まれる。左サイドから山中・興梠・汰木でボールをつなぎ、前線へ抜け出した小泉にスルーパスを送る。小泉がドリブルでペナルティエリア内まで持ち込むと、寄せてきた相手GKをかわして、ゴール前へ送る。ファーサイドから走りこんできた関根がこれにスライディングで合わせて、ゴールへ押し込んだ。

 その後も浦和がボールを握り、相手ボールになってもすぐに奪い返し、攻撃に転じる。守備面でも連携して対応できていた。前半10分、FWマギーニョが抜け出し、GKの西川と1:1になるピンチを迎えるが、ここは西川がヘディングでセーブし、スタジアムを沸かせた。この場面以外はほとんど相手に決定機を与えず、1-0で前半を折り返した。

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