■汰木の華麗なシュートで追加点

 後半は徐々に相手もボールを握りはじめる。しかし、相手ボールになっても浦和は連動した守備ですぐにボールを奪い返し、素早くカウンターを仕掛ける。攻撃になると2列目・3列目からの飛び出しも多く、小泉・武田・汰木・関根は裏を狙う動きで仕掛けていく。

 浦和に追加点が生まれたのは、後半16分。相手のクリアボールを拾った汰木がペナルティエリアの左から右足を振り抜いた。ボールの軌道はカーブを描き、そのままゴールへと吸い込まれた。汰木の技ありゴールで2-0とリードを広げた。それまでは自陣でのプレーが続いたが、決定機を決め切り、チームに落ち着きを取り戻した。汰木にとっては、ホーム戦での得点は初めてとなる。

 後半22分には興梠に代えてFWキャスパー・ユンカーを、武田に代えてMF伊藤敦樹を投入した。さらに、後半28分に関根からMF明本考浩に交代し、浦和は追加点を狙いにいく。試合終盤には、交代選手を中心に浦和の決定機が相次いだ。後半41分には小泉のパスを受けたユンカーがゴールを狙うが、これは惜しくも左のゴールポストに直撃し、追加点とはならない。

 さらに、2分後の後半43分にも、汰木がドリブルで突破するとユンカーにクロスを送りシュートを狙うが、ここは相手GKがセーブ。さらに、こぼれ球に反応した小泉がミドルシュートを放つが、相手DFにクリアされる。

 結局、追加点を奪うことはできなかったが、相手にも得点を許さず、試合は2-0で終了し、浦和がグループステージ最終節を白星で終えた。浦和は公式戦3試合連続での完封勝利。この結果、勝ち点を9に伸ばした浦和がグループ首位に立った。また、他会場で行われた湘南ベルマーレと柏レイソルの試合では、1-1の引き分けに終わり、湘南が勝ち点8で2位となった。混戦を極めたCグループは、浦和と湘南がグループステージ突破を決めた。

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