「賢人」グアルディオラの実像(1) 本人が認める「チキ・タカはつくられたイメージ」の画像
2021年もチャンピオンズリーグ決勝にチームを導いたペップ・グアルディオラ 撮影/渡辺航滋

 現在、世界最高の監督と言っていいだろう。

 ジョゼップ・グアルディオラ監督の率いるマンチェスター・シティが、チャンピオンズリーグ決勝を戦う。グアルディオラ監督にとっては、バルセロナで優勝した2010-11シーズン以来、10年ぶりのファイナルになる。

 その圧倒的強さと美しさを備えたバルサをつくり上げたため、「賢者」とも称される名将。だが、実像はそのイメージだけに集約されるものではない。

■豪華な中盤より目を引く堅守

チャンピオンズリーグ準決勝のパリ・サンジェルマン戦のマンチェスター・シティを見て、「グアルディオラらしい」というイメージを強めてはいけない。

 確かに、グアルディオラが送り出したスタメンは、中盤を重視したものだった。ケビン・デブライネ、ベルナルド・シウバ、フィル・フォデン、リヤド・マフレズ、イルカイ・ギュンドアン、フェルナンジーニョ/ロドリ・エルナンデスが共存した。セルヒオ・アグエロやガブリエウ・ジェズスがベンチスタートとなり、ストライカー型の選手はピッチにいなかった。

 だが、「チキ・タカ」と呼ばれるパスワークで崩したゴールは、ひとつもない。得点はセットプレー、カウンター、ロングパスから奪ったものだった。むしろ特筆すべきは、ネイマールキリアン・ムバッペ、アンヘル・ディマリア、マウロ・イカルディ、モイーズ・キーン、ユリアン・ドラクスラーといった豪華攻撃陣を擁するパリ・サンジェルマンを2試合で1ゴールに抑えた事実である。

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