■勝ち越すかに思われたが…

 注目を浴びた一戦は、試合開始直後から激しい展開となった。互いに激しくプレスをかけてボールを奪いにかかり、中盤では激しいぶつかり合いが展開された。マリノスはサイドからFW前田大然やFWエウベルがドリブルで仕掛ければ、鹿島はサイドに人数を密集させてレーン移動のパスを織り交ぜながら前進しようとした。

 そんな試合で先制したのはアウェイチームだった。マルコス・ジュニオールとのワンツーからDF町田浩樹を振り切って左サイドを突破したエウベルが中に高速クロス。これをFWオナイウ阿道が頭で合わせたのだ。直近3試合を完封していた鹿島のゴールをこじ開け、自分たちのペースに持ち込めるかと思われた。だから、前半終了間際にセットプレーからFW土居聖真に1点を返されても、トリコロールが勝ち越すかのは時間の問題に思われた。

 ところが後半最初の10分で試合の趨勢は決まってしまった。鹿島アントラーズが開始30秒で逆転弾を奪うと、53分、55分と立て続けにマリノスが失点。58分にアンジェ・ポステコグルー監督が4枚替えを敢行。その甲斐もあって74分にオナイウがこの試合で2点目を決めて点差を縮めようとしたが、その3分後に鹿島がさらに追加点。90分に天野純がチーム3点目を奪ったが、焼け石に水だった。

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