■5月1日/J1第12節 ヴィッセル神戸3―0サンフレッチェ広島(ノエビアスタ)
ヴィッセル神戸がサンフレッチェ広島に圧勝だ!
緊急事態宣言下で行われたため、無観客開催となったホーム広島戦。神戸はリーグ戦4戦未勝利、公式戦では5戦未勝利といういやな流れで、ホームのメリットを生かせない対戦となった。試合前の公式練習では、屋根が閉じられたノエビアスタジアムに両チームの選手がピッチでボールを蹴る音だけが響く。Jリーグでほぼ1年ぶりの無観客試合は、異様な空間の中で行われた。
そんな状況を打破したのがエース古橋亨梧だ。開始わずか11分で先制点を奪ってスコアを動かすと、25分にも追加点をゲット。サンフレッチェ広島の戦う気持ちを一気に削いでみせた。古橋の今季のゴール数は9得点となり、J1の得点ランク首位タイに浮上。J1を独走する川崎フロンターレのレアンドロ・ダミアン、それからアンデルソン・ロペスと肩を並べることとなった。
この試合で古橋は、持ち前のスピードと技術だけでなく、戦う気迫も見せ続けた。相手がボールを保持すれば猛然とプレッシング。前線を走り回ることによって、背中でチームをけん引した。先制点も、その気迫が生んだものだった。