■本当は決めたかったハットトリック

 広島のビルドアップの場面で、神戸がボールをひっかける。ルーズになった浮き球を、山口蛍がダイレクトで前線に送る。それに合わせてゴール方向にスプリントしたのが、古橋だ。山口がボールを蹴る段階で、古橋はすでに裏を取る体制に。ボールスピードに合わせて前進するのだが、両サイドを相手ディフェンスダーに囲まれ、正面にはGK大迫敬介がいる3方を囲まれた状態に。それでも前だけを向き、最後はディフェンダー2人に体を寄せられながらもゴールに流し込んだのだ。

 2点目も、裏に抜けたゴールだ。セルジ・サンペールが中盤でボールを受けると、その前方にいた古橋はやはり裏を狙う。サンペールがその動きに合わせて直線のスルーパスを送ると、背番号9は難なく広島のペナルティエリアに侵入。簡単な位置ではなかったが、足を振りぬいて豪快な得点を決めてみせた。どちらも裏に抜けたゴールで、広島の前への勢いをうまく利用したストライカーらしいゴール。試合後の「前半で早い段階で2点が取れたので、欲を言えば初のハットトリックをしたかった」というコメントも、さらなる飛躍を感じさせる。

 リーグ戦4戦未勝利だが、その間、古橋は3試合に出場して2得点を決めていた。チームを前線から引っ張る男の頼もしさは強まるばかりだ。

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