■広島の警戒を上回った技術
広島の城福浩監督は「警戒していた古橋選手の“裏”というところで、最初に2点やられた」と悔しがった。分析力に定評のある指揮官だけに、神戸のエースの動きには対策を練って守備陣に落とし込んでいたと推測されるが、古橋の嗅覚と技術がそれを上回ったというべきだろう。
これで神戸は勝ち点を23に伸ばし、順位は5位。4位の横浜Fマリノスとは、消化試合が1試合多いとはいえ勝ち点1差にまで迫った。3位の鳥栖とは、神戸の消化試合が1試合少ない状況で勝ち点差3と肉薄。まだリーグの折り返し地点にもいないとはいえ、ACL圏内が見えつつある。
そんな上向きの中で復帰したのが、アンドレス・イニエスタだ。神戸の絶対的8番はこの試合で長期離脱から復帰。プレー時間こそ短かったものの、試合前日から大きな影響力をこの試合に与えていた。