■現在、最下位・北九州はリスタートの失点が最多の「6」
10位の栃木も6点をあげている。188センチの柳育崇、187センチの矢野貴章の高さを生かすのは昨シーズンからのお馴染みだが、CK、FK、ロングスローとバリエーションは豊富だ。対戦相手からすると、分かっていても止められない難しさがある。
12位の岡山は、7得点のうち4得点がリスタートからだ。そのうち2本は上門知樹が決めている。ミドルシュートを得意とするこのアタッカーは、5節のモンテディオ山形戦でCKのクリアボールを蹴り込み、7節の愛媛戦では左サイドのFKからゴールネットを揺らしているのだ。
ちなみに、ここまでの10試合でリスタートから1点も決めていないのは、ギラヴァンツ北九州である。決めていないだけでなく、取られている。失点は最多の「6」を数えるのだ。リスタートが攻守ともにうまくいってないことは、ここまで1勝5分4敗で最下位に沈んでいる一因と言える。
21位の大宮アルディージャは、4節の長崎戦で素早いスローインから得点をあげた。しかし、CKとFKをきっかけとした得点はない。6敗のうち5敗が1点差負けというのも、リスタートで取れていないことが影響していると言えそうだ。