■名古屋の五輪代表・相馬勇紀がゴール

 後半から、G大阪は井手口陽介に替えてチュ・セジョンをピッチに送り出す。G大阪は前方へと早くボールを送り出すようになるが、効果的な攻めにはつながらない。

 そうするうちに、55分には名古屋の速攻が効く。吉田豊からのボールを受けた相馬が、一気に縦へと突き進む。ボックス内まで持ち込むと、DFを1人切り返しでかわしてシュート。先制点のアシストに続き、大きな追加点を決めた。

 2点のリードを得た名古屋は、攻守にわたって余裕が増す。G大阪にボールを持たれても慌てずに守備を行い、攻めも急がない。

 そうするうちに、G大阪は59分の黒川圭介投入に続いて、70分に矢島慎也チアゴ・アウベスの同時投入で反撃の姿勢をあらわにする。対する名古屋も77分に齋藤学と長澤和樹を送り出し、流れを渡すまいとする。さらに81分には、攻めの要であるマテウスに代えてDFの中谷進之介をピッチに送り出す。

 名古屋はフォーメーションを変更し、中谷を中央に据えた3バックを敷く。両サイドのウィングバックも守備意識高く、時に5バックとなる名古屋は危険な場面をつくらせない。チーム全体が守備意識高く、隙を見せない名古屋は今季リーグ戦で10試合目となるクリーンシートを達成。2-0で今季9勝目を挙げた。

 これで首位の川崎フロンターレと消化試合数が同じ12となった名古屋は、川崎に勝ち点3差と迫った。ちょうど1週間後の4月29日には、その川崎とホームで対戦。得失点差では差があるものの、勝ち点で並ぶ可能性がある興味深い一戦となる。

■結果

名古屋 2―0 G大阪

■得点

29分 山崎凌吾(名古屋)

55分 相馬勇紀(名古屋)

  1. 1
  2. 2