■4月24日/J1第11節 FC東京―サガン鳥栖(味スタ)
青赤サポーターが見守る味の素スタジアムを制圧だ!
「まん延防止等重点措置」の適用を受けて観客数5000人に制限され、しかもビジター席が設けられなかったこの一戦。リモートで応援する鳥栖サポーターに、勝ち点3を届けてみせた!
主役は、10番を背負うMF樋口雄太。18分、樋口が右サイドから左足で上げたクロスは、ゴールの方向に向かう軌道を描く。これに、反応したのはFW酒井宣福。FC東京DF渡辺剛の前に素早く出て早くGKと1対1の状況を作ると、クロス頭で合わせてネットを揺らしたのだ。試合開始からわずか18分。敵地で大きな先制弾となった。
さらに34分、今度は樋口自身が魅せる。この試合でアンカーで先発した東京MF森重真人から2トップがプレスをかけてボールを奪い、素早くショートパスをつないで樋口に渡す。鳥栖の10番はそのまま前進。樋口に対しては東慶悟が寄せに行っていたが、小川諒也がプレッシャーをかけにいくのを一瞬ためらった素振りを見せるや、左に持ち出してうまく東のプレッシャーをかいくぐる。
そしてペナルティエリア外から豪快なミドルシュートを青赤ゴールのネットに突き刺してみせたのだ。間違いなく樋口の“ゴラッソ”だが、同時に、酒井と林大地の献身性、さらには、中盤でのボール回し、そして選手の積極性と、鳥栖の良さが凝縮された得点シーンだった。