【J1分析】浦和の連勝は3でストップ(2)浦和の光明と課題・関根貴大「VAR後が鍵を握る」C大阪vs浦和の画像
浦和レッズの関根貴大 撮影/中地拓也

■4月18日/Jリーグ第10節 C大阪―浦和レッズ(ヤンマー)

 浦和レッズはセレッソ大阪に0-1で敗れ、4年ぶりのリーグ4連勝を逃した。ほとんどの時間でボールを握り、ゲームを支配していたのは浦和だった。多くのチャンスを作ったものの、決め切ることができず、逆に相手のコーナーキックからの一発で白星を落としてしまった。浦和の連勝は3でストップした。

 試合後、MF関根貴大がオンラインでの記者会見に臨んだ。

 敗戦を受けて、今後のチームとしての戦い方を問われると、関根は「誰が試合に出ても、やるべきことは変わらない。(これまでチームで取り組んできた)ベースを変えずに続けながら、選手の特徴や良さを出せるようなシーンを作っていかなければならない。そこを積み上げられれば、チーム力は上がっていくと思います」と語った。

 シーズン開幕当初は自身も波に乗れず、先発から遠のいていたが、前節の徳島戦で今シーズン初のゴールを記録した。

 今節でも、後半5分にチャンスが訪れた。右サイドの敵陣深くでボールを受けた関根は、ドリブルで相手をかわしながらペナルティエリアに進入。シュートにまで持ち込んだが、枠を捉えられない。

 そして、0-1で迎えた後半35分にも、関根が決定機を迎える。ペナルティエリア手前からMF小泉佳穂が浮き球のパスを送り、これをDF西大伍が受ける。西がゴール前へクロスを送ると、関根が飛び込んでヘディングシュートを放つ。しかし、これも決め切れず、同点に追いつくことができなかった。フリーでのヘディングを外した関根は、このシーンで声を上げながら天を仰ぎ、そのあと大きくうなだれた。

「今日は全体的に僕が一番シュートを打っていて、チャンスも回ってきていると感じていた。良い流れでシュートまで持っていけるシーンは増えてきている。次こそはしっかり決め切りたいです」と唇を噛んだが、チームとしても自身としても、チャンスの数が増えていることについてはポジティブに捉えた。

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