J1リーグ第9節 大分トリニーター名古屋グランパス
4月11日(日)|15:00 昭和電工ドーム大分
名古屋グランパスは、いまだ無敗を継続している。悪くはないが、ベストでもない。
持ち味の堅守は相変わらずだ。強力なブラジリアンアタッカーを擁するFC東京にも得点を許さず、ここ2試合を完封している。
だが、その2試合では自分たちのゴールも生まれていない。それぞれ勝ち点1の積み上げに終わったのだ。
3試合連続ドローなら、勝ち点は1勝2敗と変わらない。厳しい言い方かもしれないが、本当にトップを目指すなら、「負けない」ではなく「勝ち切る」ことに主眼を置く必要がある。
しかも今回対戦する大分トリニータとは、リーグ戦とカップ戦を含めて12勝10分9敗。驚くほどに引き分けが多く、J1でのここ2年の対戦ではリーグ戦4試合中3試合がドローに終わっているのだ。
勝ち点1を乗り越えたその先に、名古屋の未来は開ける。
■大分トリニータ
16位 勝ち点5 1勝2分4敗 5得点10失点 得失点差-5
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L●0-1 神戸(A)
L●0-2 川崎(A)
ル○1-0 徳島(A)
L●1-3 広島(H)
L●0-1 C大阪(A)
【通算対戦成績】
H 14試合・4勝 4分 6敗
A 15試合・3勝 6分 6敗
計 29試合・7勝10分12敗
【直近対戦成績】
2020年11月28日 J1第30節 △0-0(A)
2020年 7月22日 J1第 6節 ●0-3(H)
2019年10月 5日 J1第28節 △1-1(A)
2019年 6月15日 J1第15節 △1-1(H)
2019年 4月24日 ル杯第4節 △1―1(H)
【今節のみどころ】
他クラブと同じように、緊急事態宣言の解除を受けて新外国人選手たちの入国がようやく始まった。大分でも、DFエンリケ・トレヴィザンが来日。隔離期間を経ての合流を待ちわびている。
多くの主力が抜けたチームで、片野坂知宏監督はさまざまなやり繰りを迫られてきた。3バックも、その例に漏れない。6節のサンフレッチェ広島戦では終了間際の2得点などで1-3と敗れ、続く第7節の川崎フロンターレ戦では4バックを敷く奇策に出たが、2ゴールを許して敗れた。だが、複数失点はその2試合のみ。選手の大幅な入れ替えを考えれば、健闘してきたと言っていいかもしれない。
ここで求めたいのは、今季初のクリーンシートだ。新DFが来るからといって、現戦力も簡単にポジションを譲るわけにはいかないだろう。DFだけで守るわけではないが、個々に力のある名古屋の攻撃陣を抑えることができれば、チームとしても上昇気流に乗っていけるはずだ。