【J1分析】浦和が今シーズン初の連勝!(2)指揮官の「償いは結果で示せ」に応えた杉本健勇のスーパーボレー!の画像
浦和レッズの杉本健勇が通算50ゴールを達成 撮影/中地拓也

■4月7日/Jリーグ第8節 清水エスパルス浦和レッズ(アイスタ)

 J1第8節、清水エスパルスと浦和レッズの試合で、浦和のFW杉本健勇がJ1通算50ゴール目となる得点を決めた。

 久々に生まれたゴールは、スーパーボレーだった。この試合、杉本は1―0でリードしていた後半31分から途中出場。追加点を取りにいこうというリカルド・ロドリゲス監督の意図は明確だった。投入後から、杉本は高い位置からの守備を意識して、ピッチを駆け回った。

 そして、試合終了間際の後半45分、途中出場のFW興梠慎三がスルーパスを送ると、同じく途中出場のMF伊藤敦樹が左からクロスを送る。これに杉本が反応し、前線へ走りこむ。右足を振り抜き、ダイレクトボレーでゴール右隅に押し込んだ。自身にとっては今シーズン2ゴール目。途中出場のトリオで連携し、結果を残すことができた。

 ゴールシーンについて、「(伊藤)敦樹からいいボールがきたので、思い切り、振り抜こうと思った」と振り返ると、杉本は自然と口元が綻び、喜びを隠しきれない様子だった。

 前節の鹿島戦も途中出場だった。しかし、試合終盤に相手GKとの1対1の絶好のチャンスが訪れたものの、決定機を物にすることができなかった。この鹿島戦の以前にも、杉本に決定機がなかったわけではない。長身を活かしてヘディングでゴールを狙うが、相手GKの好セーブに阻まれたり、枠をとらえきれなかったりという場面が多く見られた。

 プレシーズンには沖縄キャンプ期間中に犯した規律違反が報じられ、クラブから処分を受けるなど、杉本にとって今シーズンの船出は決して順調ではなかった。その際、杉本はリカルド監督から「償いは結果で示せ」という旨の叱咤激励を受けたという。

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