【「14対0」モンゴル戦激勝!!(2)】秋に五輪世代との融合――激戦区に殴り込む「田中碧と三笘薫」の画像
三笘薫(川崎F)は間に合うか!?   代表撮影:JMPA
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■2次予選終了後すぐに最終予選が開幕

 モンゴル戦の勝利で、W杯2次予選は5連勝となり、日本は勝点15で首位に立っている。2位のタジキスタンは勝点10で、消化試合数が日本よりひとつ多い。6月に組まれている残り3試合の初戦で勝利すれば、その時点で最終予選進出が決まる。

 最終予選は8月末から9月上旬のインターナショナルウィンドウで2試合、10月と11月にも2試合ずつが組まれている。つまり6月の2次予選終了後に、いきなり最終予選がスタートするのだ。

 日本代表とU―24日本代表が同時に活動した今回に続いて、6月も2チームが活動する。東京五輪世代が日本代表に本格的に合流してくるのは、最終予選からになる。

 では、東京五輪世代から日本代表に食い込んでくるのは誰か。

 日本代表で序列がはっきしていない、あるいは2番手以降に不安があるポジションはDFラインに集中する。右サイドバックは、酒井宏樹が抜け出ている。韓国戦で山根視来、モンゴル戦で松原健がアピールしたが、現状では室屋成との3人で2番手を争う構図だろう。東京五輪世代から橋岡大樹が絡んでくると、競争はさらに活発になる。

 左サイドバックは、長友佑都佐々木翔小川諒也が追いかける。レフティーの小川は魅力的なタレントだが、東京五輪世代の旗手怜央は興味深い。彼はサイドバックのスペシャリストではないので、インターナショナルな舞台での守備力は未知数である。ただ、攻撃性能は高い。左サイドレーンだけでなく、左ハーフスペースでも仕事ができ、長友とも小川ともタイプが異なる。守備力を見定めながらになるが、テストする価値はありそうだ。

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