■物価が安く、若い選手が挑戦しやすいポルトガル

――日本円にして年間1300万円程度ということは、給料が最安値の外国籍選手の給料でさえ、ポルトガルの6倍以上もかかるわけですね。

「トータルで見ると、ベルギーではポルトガルの10倍くらいの資金が必要になるわけです。若い選手を買い叩きたいというわけでは決してないです。選手としての市場価値が高くなくても欧州に入ってこれる事が最大のメリットで、とにかくハングリーに海外でプレーしたいと考えていたり、ヨーロッパでどんどんステップアップしたいという若い選手には良い環境です」

――生活費を削ってでもハングリーになれと?

「いや、そうではなくて。ポルトガルは物価が安いので、選手の生活費を考えてもかなり恵まれています。たとえば、ベルギーで庶民的なレストランで食事して、ビールを2杯くらい頼むと20ユーロ(約2500円)くらいかかります。でも、たとえばオリヴェイレンセのあるポルトガル北部のオリベイラ・デ・アゼメイーズという街では、レストランに行っても5ユーロ(約650円)でお腹いっぱいになりますから。僕が現地で借りているのは3LDKの大きめのアパートですが、家賃は月に350ユーロ(約4万5000円)ですしね」

――その安さは魅力ですね!

「それだけではなくて。外国籍選手や若い選手が入りやすいレギュレーションがあります」

――どのようなものですか?

「外国人枠がないことです。その代わりに“ポルトガル枠”というものがあります。その“ポルトガル枠”というのは、ポルトガル人だけでなく、ある一定の期間ポルトガルのクラブで育った外国人にも適用されます。UEFAのランキングで6位というレベルの高いリーグなのに、外国籍選手や若い選手が入ってきやすい。だから、今あるポルトガルの環境、UDオリヴェイレンセをJのクラブさんとか大学さんとか、いろいろなところに活用して欲しいなと僕は思っているんですよ」

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