■新たに獲得が噂される攻撃的センターバック
そもそも、浦和が酒井にオファーを出した時期はややさかのぼる。少なくとも、今季開幕前にはオファーを出しており、その段階では国内の別のクラブへの移籍が有力とされていたため、「意外な結末で驚いた」(Jリーグ関係者)という。
一方で、西は浦和に今季加入したばかりの選手。同じ時期に浦和は右サイドバックの実力者2人に接触していたわけだが、西は最初から必ずしも右サイドバックでの起用を第一に考えていたわけではなかったようだ。さまざまなポジションでプレーでき、どんな場所でも戦術的に違いを作り出せるからこそ、オファーしたとみられる。
浦和は今季、リカルド・ロドリゲス監督を招聘。それに伴い、多くの選手を補強した。今年加入した小泉佳穂や明本考浩はもはや外せない選手となっており、田中達也も存在感を発揮。そして、4月1日にノルウェー1部リーグから完全移籍で獲得したキャスパー・ユンカーは、リーグデビューから3試合連続ゴールを記録し、そのゴール数は4得点と“オルンガの再来”とすら言われている。浦和の補強は、神がかっている状況だ。
そんな中で、さらに元U-21デンマーク代表DFアレクサンダー・ショルツの獲得も地元メディアで報じられている。今季は公式戦45試合に出場して10ゴールを奪う“攻撃的センターバック”。浦和のさらなる戦力アップにつながりそうだ。