フランス1部マルセイユの日本代表DF酒井宏樹の今夏の浦和レッズ入りが決定的な状況となっている。5月24日には、酒井が自身のインスタグラムで〈僕はヨーロッパを離れ、マルセイユでの夢に終止符を打つことを決めました。マルセイユに来たときに、ここが僕の最後のヨーロッパのクラブになると決めていましたし、今でもその考えは変わっていません〉とコメント。欧州を離れることを明かしている。
酒井は日本代表の右サイドバックを不動のものとし、さらには東京五輪のサッカー日本代表にはOA枠で選出されている“日本の右の翼”だ。センターバックをこなすこともできるが、基本的には右サイドバックで起用されるものとみられる。
現在、浦和でそのポジションにいるのは西大伍。今季、神戸から加入したこのベテランプレイヤーは、高い戦術理解度と技術を武器に、今では欠かせない存在となっている。ケガで序盤こそ欠場したものの、3月27日のYBCルヴァン杯・柏戦で初出場を果たすと、5月25日時点で9試合804分出場。1得点という数字以上に、大きな存在感を放っている。
では、西がベンチに座るかというと、その可能性は低い。西はボランチや2列目もこなせるマルチプレイヤー。その戦術眼と技術をピッチから外す決断を、聡明なリカルド・ロドリゲス監督はしないはずだ。