■J3から昇格した秋田が、チョウ新監督の京都に挑む
アルビレックス新潟が止まらない。FC琉球も止まらない。両チームともに、開幕から負けなしの5連勝を飾った。
3月最後の試合となるJ2リーグ第5節が、27日と28日に開催された。首位の新潟は東京ヴェルディをホームに迎え、7対0で大勝したのだ。
もう一度試合をしても、同じように点差が開くような力関係ではない。新潟は相手のミスを見逃さなかった。チャンスを確実に生かした。東京Vからすれば「ボールの失いかたが良くない」(永井秀樹監督)ということになるのだが、新潟は奪ったボールをそのまま決定機へ、ゴールへと結びつけていた。
琉球は逆転勝利である。ジェフユナイテッド千葉に72分に先制されるが、阿部拓馬と清水慎太郎のゴールで2対1と引っ繰り返した。
過去4試合は先行逃げ切りだったなかで、終盤の2得点で敵地から勝ち点3を持ち帰った。樋口靖洋監督は「今シーズンは逆転してこういう勝ち方もできるんだ、ということを示してくれた」とチームのパフォーマンスを称えた。
今節注目のカードは、期待に違わぬ好ゲームとなった。ブラウブリッツ秋田対京都サンガF.C.の一戦である。
J3から昇格してきた秋田は、開幕からのアウェイ4連戦を2勝1分1敗で乗り切ってきた。一方の京都は、チョウ・キジェ新監督のもとで生まれ変わろうとしている。こちらも2勝1分1敗と、悪くないスタートを切っている。
昇格候補にもあげられる京都を相手に、秋田がどこまで対抗できるのか。好調な秋田のホームへ乗り込んで、京都が勝点3を取り切ることができるのか。シーズン序盤のリーグを占う意味でも、見逃せない一戦である。