■試合後は家長の青空授業
また、等々力競技場での試合後、選手は場内を1周してサポーターにあいさつをするが、その際、旗手はいつも家長とともに最後尾を歩く。そこでは、2人が身振り手振りで動き方を表し、ずっと話し合っている。さまざまな経験をして、現在はチームをけん引する家長の“青空授業”ともいうべき時間だ。
旗手にとっての最適ポジションは、実をいうとどこか分からない。どんな場所でも、ハイレベルにこなすことができる。5年後にはボランチをやっている可能性もあるし、ウイングに戻っている可能性もある。そのため、チームだけでなく代表でも貴重な存在となるはずだ。
U24代表では、川崎出身の選手が最大派閥を構成している。旗手としても、プレーしやすい環境といえる。等々力のピッチの上で着る青よりも濃い青のユニフォームを着てどんなプレーをするのか。アルゼンチン代表の驚く顔が、容易に思い浮かぶ。