3月25日に行われる日本対韓国の親善試合。日本にとって特別な思い入れのある韓国との一戦は、多くの注目と期待を集めている。サッカージャーナリストの大住良之氏と後藤健生氏の2人が、実に54年間にわたる日韓戦観戦の蓄積から、多彩な議論を戦わせる!
■「三笘は強くなったね」
―まず、今回発表された3月25日の日韓戦、30日のW杯アジア2次予選のモンゴル戦の日本代表選手についてうかがいます。
大住「ちょっと残念なのは、オリンピックがあと4か月に迫っていて、オリンピックチームにベストな選手を入れなくてはいけない。たとえば代表で14番目くらいの選手だったらオリンピックチームへ入れてしまう。そういう風にしたみたいで、三笘薫が韓国相手にクネクネとドリブルをするのが見られなくなったのが残念」
後藤「クネクネとやったところで、韓国のフィジカルに潰されちゃうかどうか。それが見たいよね。あの韓国にも通用したらすごいよ。しかし、三笘は最近はフィジカル的にも大学時代とは見違えるほど強くなりましたよね」
大住「三笘と、田中碧が今のJリーグで一番光り輝いているからね。あと大久保嘉人」
―家長昭博もいます。
大住「たしかに、家長もそうだけど、アンダー24の選手が見られないのがちょっと残念かなっていう気がする」
後藤「けど、そっちはそっちでアルゼンチンと戦うからね。ここで冨安健洋をひとりだけ、こちらに入れているのは面白いけどね」
大住「冨安は別格なんだね。さっき言ったように、13番目、14番目くらいの選手で、試合に20分くらいしか出られないようなら、アルゼンチンを相手に90分やれよ、ということなんだろうね。そんな分け方だと思う」