■足りなかった「仕留めるところの精度」
71分にDFシマオ・マテを下げてFW赤﨑秀平を入れて、前線の人数を増強。76分、84分とそれぞれ2枚替えを行って、相手の守備の“目線”を変えながら流れを引き寄せようとした。最後の最後までチャンスをうかがって、あわや同点という場面も作ったが、それはかなわなかった。
「ボックスに迫る攻撃はできたので、あとは仕留めるところの精度を高めなければいけない」
手倉森監督がこう振り絞ったことは、「少し危ない展開にもなったけど、最後にゴールを死守して勝ち切ったところは選手たちが頑張ってくれた」という長谷川健太監督の発言とも重なる。
3連敗中に味の素スタジアムで3バックで挑み、そして敗れた試合は、実は2年連続のこと。昨年9月20日のFC東京戦も同じ状況だった。得点差も「1」。しかし、チームの戦い方はまったく違うもの。変化したのは「声」であり、前への姿勢であり、“企み”だ。