■ポジションの能力差でマンCは上だった

 ミラーゲーム特有の窮屈な試合展開となったが、サウサンプトンがユナイテッドと異なっていたのは、アーロン・ワン=ビサカやルーク・ショーのように1vs1で絶対的な守備を見せるサイドの選手がいるわけではないということだ。したがって、シティのサイドバックが中央のラインを抜けて最前線まで上がり3-2-5のようになると、途端にサウサンプトンの守備は危うくなる。ミラーゲームは単純に個の力で上回ればいい。試合の結果を左右するのはそれぞれのポジションの個の能力差であり、そうなると勝つのはシティということになる。ペップ・グアルディオラ監督は窮屈さがあるにもかかわらずミラー状態を放置したが、その理由も同様だ。

 そして、シティの左サイドバック、オレクサンドル・ジンチェンコが最前線に飛び出して先制ゴールが生まれた。サイドバックの位置が鍵になっていた試合展開で、シティの質が上回った。サウサンプトンはPKで追いつくことに成功したが、40分、ようやくプレスがかかるようになったシティの前にミスを犯し、詰まったところから横にボールを動かそうとしたところを奪われて勝ち越しを許してしまった。さらに、前半終了間際には3-2-5の形からリヤド・マフレズを捕えきれずに3点目を奪われた。

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