【J1分析】大住良之×後藤健生「深夜の激論」2021開幕(8)「浦和で一番よかった」杉本健勇とVARの画像
浦和レッズの杉本健勇 撮影:中地拓也

ついに幕を開けた2021シーズンのJ1リーグ。大住良之と後藤健生、2人のジャーナリストが今季の展望、各チームのみどころを徹底的に討論。開幕節の深夜にかわされた熱い議論の行方はーー。

■「家長選手や田中選手はすごいね」

大住「川崎とマリノスの試合の家長昭博のヘディングには驚いたね」

―あのクロスは狙っているんですよね?

大住「そうそうそう、田中碧はすごいよ。田中碧だけチャンピオンズリーグのようなプレーだよね。パスのスピードとかもそうだし、スケールも大きいし」

後藤「ボランチもできるし、後ろから縦に長いパスを入れたらすごいよ。中村憲剛はスペースに出すけど、田中碧の場合は足元にピタッと出すからね」

大住「あのパスの鋭さは、今のJリーグで見るべきもののひとつだよね」

後藤「本当はミドルシュートをもっと打つといいんだけど」

大住「そうだね。ブラジル戦で見せたようなね」

後藤「川崎の試合前のアップのシュート練習を見ていたんだけど。去年はペナルテーィエリアに入ったところで、パス回しをしてシュートを撃っていたのが、今年はペナルティーエリアのラインのあたりから撃っていた。ちょっと遠くから撃とうという気持ちがあるのかと思ったら、試合になったらそうでもなかった」

大住「まあ、ペナルティーエリアの外からのシュートはサッカーでは入らないことになっているから。ラインを越えて撃って決めなきゃいけないんだよ。むかしオスカー(※往年のブラジル代表の名選手。日産自動車、京都サンガなどで監督をつとめた)が、このペナルティーエリアのラインの意味が分かるか、相手をこっから内側に入れちゃいけないって意味だ、って言ってた。その外でやらせる分にはいいんだけどね。それこそ仙台のレベルのキーパーがズラッと並んでいたら、なかなか外からのシュートは入らない」

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