J1リーグ第1節 セレッソ大阪ー柏レイソル
2月27日(土)|16:00 ヤンマースタジアム長居
新たな表情を見せたいチーム同士の対戦だ。鍵を握るのは、2人のブラジル人監督だ。
セレッソ大阪は今季、新監督を迎えた。だが、知らぬ顔ではない。レヴィー・クルピ監督は、実に4度目のC大阪指揮官就任となるのだ。
前任のロティーナ監督は好成績を挙げていたが、クラブはより攻撃的なサッカーを求め、日本とC大阪を知り尽くした智将を呼び戻した。かつては香川真司や乾貴士といった若い才能を空高く羽ばたかせたが、今回はどんな手腕を発揮してくれるのか。
柏レイソルのネルシーニョ監督は、3シーズン連続の指揮となる。だが、2015年からの3シーズンの「第1次政権」もあり、6年目となる柏は勝手知ったる我が家のようなものだ。
2011年には、J2から昇格して、即J1制覇を成し遂げた。その再現も期待された昨季は、チームからリーグMVPを輩出した。
だが、そのオルンガは中東へ去り、チームは新たな勝ち方を求められている。J1初制覇から10年。他クラブも率いて日本での指揮が長いネルシーニョ監督は、新たな金字塔を打ち立てるのだろうか。
ピッチで躍動する選手たちの裏には、歴戦の監督の手腕が働いている。
■セレッソ大阪
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L△1-1 鹿島(A)
L●1-2 鳥栖(H)
L△0-0 柏(H)
L○3-1 札幌(A)
L○1-0 横浜FC(H)
【通算対戦成績】
H 21試合・ 9勝 3分 9敗
A 19試合・ 6勝 4分 9敗
計 40試合・15勝 7分18敗
【直近対戦成績】
2020年12月12日 J1第32節 △0-0(H)
2020年 9月 2日 ル杯QF ●0-3(H)
2020年 8月15日 J1第10節 ○3-1(A)
2018年11月24日 J1第33節 ●0-3(H)
2018年 3月10日 J1第 3節 △1-1(A)
【今節のみどころ】
クラブがレヴィ―・クルピ監督を招いたのは、攻撃的なサッカーをするためだ。柿谷曜一朗やマテイ・ヨニッチといった主力はクラブを離れたが、昨季までの積み上げの上に、新たな要素を重ねていきたい。
攻撃面でやはり期待したいのはFWだが、新戦力のオーストラリア代表タガートはコロナ禍における入国制限で来日できていない。ここまでは豊川雄太が1トップに入り、結果も出している。台所状況としては楽ではないが、むしろクルピ監督の腕の見せどころとも言える。
ヨニッチや木本恭生といった昨季守備陣のレギュラークラスは去ったが、瀬古歩夢には守備リーダーとしての独り立ちの良いチャンス。新たなチームの顔となれるか。