■現在のFIFA体制からの脱却を

 大住さんは、コラムの中で『ああいえば、こう蹴る』のことを紹介してくれていた。非常に懐かしかったので、今回はこのコラムの場を借りて、僕も「こう蹴って」みたい思う。

 まず、反論の第一。

「ああいえば、こう蹴る」というタイトルを付けたのは伊東武彦編集長ではなく、僕だという点。伊東編集長が「何かいいタイトルはないですかねぇ」と言うので、僕が提案したらそれが採用になったものだ。もちろん、当時話題になっていた阿川佐和子と檀ふみのリレーコラム『ああいえばこう食う』をもじったものだ(阿川も檀も、慶応義塾大学での僕のかわいい後輩である)。

 それはさておき、たしかに僕もヨーロッパのメガクラブがFIFAから独立した組織を作ることには反対だ。だが、彼らには独立してやっていけるだけの力がある。それなのに、いつまでも旧態依然としたFIFA体制を墨守しようとするだけでは彼らの思うツボとなってしまう。

 そうしたメガクラブが存在するという現状を認識したうえで、「では、どのようにして彼らを世界のサッカーにつなぎとめるのか」を考えて、新しい組織の在り方を考えるしかないのではないだろうか。

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