3バックを構成していた2人が退団となったが、J1とJ2の実力者を3人補強し、その穴埋めを図ろうとしている。頭数は揃っただけに、あとは、片野坂監督の戦術をどこまで浸透させることができるか。

 というのも、大分のサッカーは最終ラインでもボールをつなぐことが求められる。その出来によってチームの戦い方が変わるだけに、キャンプでは相当な時間と力が注がれるだろう。

 知念慶を失った最前線でスタメンの有力候補となるのが、長澤だ。長澤はG大阪時代の2017年シーズンに自己最多となる10得点を記録。直近2シーズン所属していた仙台では、2019年に7得点(31試合)、2020年に9得点(33試合)となっている。

 身長192センチの長身を生かし、クロスに合わせてからの得点やポストプレーが光る選手だったが、仙台での2年間で足元の技術が飛躍的に向上した。また、裏に抜けるプレーも多く見せるようになった。多くのチャンスに絡む一方で、そのチャンスを生かしきれない場面も非常に多く、大分でその部分が改善されれば、得点量産を期待できるストライカーである。

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