また、それほどの怪物ストライカーを擁していても柏の昨季の成績は7位。コロナ感染による日程的ハンデがあったとはいえ、上位争いに加わることができそうな試合内容や展開ではなかった。そうとなれば、チームとしての戦い方を変えるほうが建設的でもある。

 これまで、柏が獲得を発表した選手は、ドッジとアンジェロッティというブラジル人選手2人に、仙台から獲得した椎橋慧也、大宮から獲得したイッペイ・シノヅカだ。身長169㌢のMFドッジは守備的な中盤の選手。身長185㌢のアンジェロッティは、センターフォワードで主に起用されてきたが、セカンドストライカーと右ウイングをこなすこともできるアタッカータイプである。

 また、椎橋は仙台でボランチ、アンカー、左センターバックで起用されてきた。身長はそこまで高くないが最終ラインでも十分な守備力を持ち、最後方からのパスはチームを推進させるものがある。ただし、アンカーの位置で起用されるとボールを受けてから前を向く力にやや難があるため、そのパスセンスがあまり活きない。2019年のトゥーロン国際大会でベストイレブンに選出された際は左センターバックで起用されており、最終ラインでその滞在能力が生かされるかもしれない。

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