柿谷とデサバトはロティーナ体制で出場機会を失っていたとはいえ実力者であり、新たな指揮官の元では輝く可能性を秘めていた。また、これほど多くの選手が他チーム、しかも、柿谷と木本に至っては昨季3位で、今季、直接的にライバルとなるであろう名古屋に移籍させてしまったことはクラブの姿勢も問われる問題であるし、ACLとの両立を考えときには単純に選手層で不安が残る。
そんなクラブは今季の新たな主力候補として、最前線にアダム・タガートを、守備の要だったヨニッチの後継としてチアゴを獲得している。タガートは2019年にKリーグで28試合16得点を叩き出し、昨季はACLにも出場。Aリーグ時代には、2ケタ得点を3シーズンで記録している。その本領を発揮すれば、チームにとって心強い得点源となるはずだ。
また、レジェンド大久保嘉人と、8年ぶりの所属となる松井謙弥の2人をチームに復帰させており、入れ替えが激しい今季において、セレッソの空気を取り戻そうとする試みも感じられる。