スペイン人指導者の目に映る日本サッカー(3) 「日本はバルセロナを目指してはいけない」の画像
ペップ・グアルディオラ 撮影/渡辺航滋
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近年、Jリーグでプレーするスペイン人選手が増えている。また、乾貴士久保建英と、かつてはハードルが高かったスペインの1部リーグでプレーする日本人選手も増えている。では、近づいてきた両国では何が変わり、またどんな差が横たわっているのか。ヨーロッパ最高位の指導ライセンスであるUEFAプロを持つチーム・個人のパフォーマンス分析の専門家であり、元スペイン代表ダビド・ビジャらが生み出したメソッドを日本で伝えているアレックス・ラレア氏に話を聞いた。

■スペインサッカーにも、いろいろある

 ラレア氏は、川崎フロンターレのサッカーはスペインでも評価されるだろうと話す。また、同胞のリカルド・ロドリゲス監督が率いた徳島ヴォルティスにも、スペインらしいサッカーを感じていた。その根底には、変わらず流れるものがあるのだろうか。

 スペインサッカー。日本ではそんな言葉でひとくくりにすることがあるが、ラレア氏は「スペインサッカーという言葉をスペイン人が使うかというと、そうではありません。スペインでも、いろいろなサッカーがありますからね」と語る。

「ペップ・グアルディオラはバルセロナで、非常に多くの人が夢見る形をつくり上げました。一方で、ディエゴ・シメオネが率いるアトレティコ・マドリーも、バルサとはまったく違うゲームモデルでラ・リーガを制して、チャンピオンズリーグで決勝まで進みました。一般的なファンはそれほど魅了されないのかもしれませんが、シメオネがつくったチームも指導力や追求したサッカーへの評価という点では、ペップのバルサと同様のレベルで称賛されるべきものではないでしょうか」

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