■待望のサンガスタジアムでの観戦
そんな僕が最近大きな満足を覚えたのが、京都府亀岡市に新しく建設された「サンガスタジアム by KYOCERA」での観戦体験だった。
メインスタンド2階の最前部が記者席になっていて、そこからピッチを見るとタッチラインまでの距離が短く、そしてかなりの角度で俯瞰的に見下ろすことができるのだ。俯瞰的に見えるので選手の配置をはっきりと見て取ることができるし、ピッチまでの距離が近いので選手が誰なのかはっきりと識別できる。手前側のタッチライン際の選手なら表情まで見て取ることができる。そして、最前列だからピッチとそれを取り囲むスタンド以外の余計なものはいっさい視界に入らず、試合に集中できるというわけだ。
「サンガスタジアム by KYOCERA」(京都府立京都スタジアム)は、2020年の1月に開場し、今シーズンはJ2リーグの京都サンガFCの試合会場としてずっと使われていた。
ただ、新型コロナウイルス感染症の拡大のせいで移動が制限されていたこともあって、僕は実際にこの新しいスタジアムに行く機会がないまま時間が経過してしまっていた。そこで、12月24日にこの新スタジアムで行われた皇后杯全日本女子選手権大会の準決勝の観戦に行ったのだ。ちょうど、首都圏では他に試合もなかったし、前日には神戸のノエビアスタジアムで天皇杯全日本選手権の準々決勝、徳島ヴォルティス対Honda FCという興味深い試合があったので「関西遠征」と洒落込んだのだ。