■「今年は完全にキーパーの歴史が変わった」
―今年のベスト外国人選手はマイケル・オルンガということでいいでしょうか?
大住「うーん……」
後藤「アンドレス・イニエスタも、去年よりは調子が良かったでしょ」
大住「あと、川崎のジェジエウは頑張ったよ」
後藤「上手くなったよね。前は無理やりパスを繋ごうとしてミスをして、ピンチを招いたりと、いろいろあったけど、今やすっかりチームにハマっているよね」
大住「鹿島のエヴェラウドもシーズンの終盤はすごく良くなったよね?彼がいなかったら、鹿島もあそこまでは行かなかったかなって。もともと力のある選手ではあったみたいだけど、ようやく日本のサッカーに慣れてきたのかなって」
後藤「仙台のポーランド人GKヤクブ・スウォビィクも良いよね?」
大住「あれはどこのチームも欲しいキーパーではあるよね。キーパーといえば、今年は完全に時代が変わったなという感じ」
後藤「そうそう。それは今年の特筆すべき点だね」
大住「キーパーがパス回しに参加して、完全にフィールドプレーヤーになっている。もうほとんどのチームがそういう風になっていて。その面ではパイオニア的存在だった、西川周作も少し古臭く見えるくらい、まわりが進化していたね。
特に驚いたのは大分の高木駿。彼を中心にしたパス回しは本当にすごかった。判断も的確だし、良いところにパスが出せるし。去年は朴一圭(パク・イルギュ)が、ただ守るだけでなくてパスもちゃんと繋いでいて、すごかったんだけれど。だけど今年はそういうキーパーがほとんどだった」